柄本佑と瀧内公美「ゲリラ撮影は周りを気にしてたらできない」/映画『火口のふたり』インタビュー
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『火口のふたり』柄本佑×瀧内公美インタビュー
身体の言い分に身を委ねる男女を熱演
勝手に火つけといてあとは1人で消せって、そんなの無理だよ(柄本佑)
10日後に結婚式を控えた直子は、帰省した昔の恋人・賢治と久しぶりの再会を果たす。「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」という彼女の言葉から始まった、婚約者が戻るまでの5日間を描く『火口のふたり』。直木賞作家・白石一文の原作を、『赫い髪の女』『共喰い』などの脚本を手がけた荒井晴彦が『身も心も』『この国の空』に続いて脚本・監督を務めた本作で、「身体の言い分に身を委ねる」主人公たちを演じた柄本佑と瀧内公美に話を聞いた。
──ポスタービジュアルの印象と違って、青春映画っぽく軽やかな感じを受けました。おふたりは、賢治と直子の関係性を率直にどう感じられましたか?
柄本:台詞の中でもありますけど、やっちゃいけないことなんじゃないか、と思っていた。けど、こうなっちゃったもんはしょうがないだろって思いますよね(笑)。だからもう、しょうがいないよ、社会とかそういうのは関係ねえよ、だって個人の問題なんだから、と思います。単純に。肌が合うということを、明らかに実感してますから。それは誰も否定できない。他人にはわからないことだと思いますね。
──瀧内さんはどうですか。
瀧内:私も佑さんのいうとおり、そうなっちゃったから、しょうがないって思います。2人とも社会に馴染めない人間っぽい感じがする。直子も馴染んでるふりをしてるだけであって、本質的な部分では馴染めない人なんじゃないかな、と思います。似たような2人、というか、私(直子)が賢ちゃんに似せてた可能性もあるんですけど。賢ちゃんを自分の居場所にしてるというか、賢ちゃんへの想いに固執している。だから、2人の関係性は、直子が巻き起こしたものでも……
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