国立新美術館「ダリ展」開催=シュールレアリスム絵画から宝飾品まで250点披露
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スペイン芸術界の巨匠サルバドール・ダリの展覧会「ダリ展」が14日、国立新美術館(東京都港区)で始まった。ダリの生涯にわたる制作活動を約250点の作品とともに紹介。代表的なシュールレアリスムの絵画だけでなく、彫刻や宝飾品も収められている。会期は12月12日まで。
本展は、スペインのガラ=サルバドール・ダリ財団、国立ソフィア王妃芸術センター、米セントピーターズバーグのサルバドール・ダリ美術館から貴重な作品の数々を借り受け、日本で開催されるダリ回顧展としては過去最大規模。
館内は、テーマ毎にエリアを分け、ダリの制作人生を解説。少年時代の絵画が並ぶ「初期作品」からスタートし、次の「モダニズムの探求」では、当時の新しい芸術スタイルを取り入れた人物画などが掲げられている。3エリア目の「シュールレアリスム時代」では、この時代に中心的画家として活躍した際の傑作を披露。続く「ミューズとしてのガラ」は、妻ガラをモチーフにした作品が展示されている。
後半のはじめは「アメリカへの亡命」。戦火を逃れるため、米国へ避難していた時代に手掛けたテンペラ画などが薄紫色の部屋を彩る。米滞在中に制作した舞台美術や宝飾品などを展示する「ダリ的世界の拡張」、日本への原爆投下により影響を受けた幻想的な画が並ぶ「原子力時代の芸術」と続き、最後のエリア「ポルト・リガトへの帰還-晩年の作品」では、スペインに戻ってから生涯を閉じるまでの油彩画などが紹介されている。
観覧料は一般1600円、大学生1200円、高校生800円、中学生以下無料。開館時間は午前10時から午後6時まで(金曜は午後8時、10月21、22日は午後10時まで、火曜日は休館)。
Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres (C) Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.
Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid (C) Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.
Collection of the Salvad
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(C)時事通信社